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2025.07.02
日本老年社会科学会第67回大会で発表をしました。
2025年6月28~29日に、千葉県で開催された日本老年社会科学会第67回大会でポスター発表を行いました。「介護保険制度における住宅改修サービスの利用と要介護度悪化の抑制-後ろ向きコホート研究-」と題し、東京都1市の医療・介護レセプトデータを用いた検討結果を報告しました。
本研究に関する研究事業はこちら - 2025.06.01 公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団特設ページ「高齢者の住環境に関する研究」を開設しました。
高齢者の
“住み続けられる家”
を科学する
多くの人が年齢を重ねても、自分らしく暮らし続けたいと願っています。
本研究では、「高齢者の住環境」に焦点をあて、Well-being(心身ともに満たされた状態)に寄与する住宅のあり方を追求しています。
データを作るための評価表の開発(高齢者の住環境アクセシビリティ評価指標の開発と実証研究)、社会科学系のパネル調査データ等の分析(高齢者のエイジング・イン・プレイスに寄与する住環境の研究)、自治体で保有されている医療・介護レセプト等ビッグデータの分析(介護保険の住宅改修サービスの効果検証)を通じて、科学的根拠に基づいた“暮らしやすい環境”の可視化と実践を目指しています。
未来の高齢社会に向けて、研究と社会実装の橋渡しを進めています。

RESEARCH研究内容
高齢者のエイジング・イン・プレイスに寄与する住環境の研究

本研究では、社会科学系のパネル調査データ等を用いて、「どのような住環境であれば自宅に住み続けられるのか」という疑問に対するエビデンスを構築しています。
詳細へ高齢者の住環境アクセシビリティ評価指標の開発と実証研究

高齢者の住環境で重要なのは「バリアフリー」だけではありません。本研究では、スウェーデンのルンド大学との共同研究にて、日本版住環境アクセシビリティ指標の開発・実装を進めています。
詳細へ介護保険制度の住宅改修サービスの効果検証

日本の介護保険制度には、手すりの取り付けや段差の解消等の費用を補助する住宅改修サービスがあります。本研究では、自治体の医療・介護レセプト等を用いて、住宅改修の効果検証を進めています。
詳細へARTICLE業績一覧
- Tsuchiya-Ito R, Mitsutake S, Kitamura S, Taguchi R, Takeuchi Y, Hattori S, Hamada S.Housing adaptations and long-term care facility admissions among older adults with care needs in Japan. J Am Med Dir Assoc. 2024 Sep 28:105290. doi:10.1016/j.jamda.2024.105290.
- Tsuchiya-Ito R, Slaug B, Sano T, Tajima M, Itoh S, Uda K, Yamanaka T, Iwarsson S. Assessing housing accessibility issues for older adults in Japan: An expert panel approach to cross-cultural adaptation and content validity of the Japanese Housing Enabler, Journal of Housing and the Built Environment. 2024.
- Tsuchiya-Ito R, Hamada S, Iwagami M, Ninomiya A, Ishibashi T: Association of housing adaptation services with the prevention of care needs level deterioration for older adults with frailty in Japan: a retrospective cohort study, BMC Health Serv Res 23, 916 (2023).
